2006年06月21日

「増える障害犬」を見て

先頃ご紹介しました
'06/06/20(火)放送のNHKクローズアップ現代「ペットブームの陰で〜多発する障害犬〜」をみました。
ペットブームの裏では、「高く売れる」「珍しい毛色」の犬を作り出すための乱繁殖が行われており、様々な遺伝的疾患を持つ犬たちが増えていると指摘していました。

番組を見た後に、「障害犬」について調べてみると、知っておかなければならない事がたっくさん!
なので番組では、問題となっている様々な事柄のほんの入り口、一部分を紹介されていたように感じました。30分番組なんですもの、仕方が無いですね。
でも、番組を見たおかげで、私もこうやってたくさんのことを自主的に調べる事が出来、多くのサイトさんのおかげで知識を得る事が出来ました。
今日はその一端を紹介したいと思います。。


遺伝的疾患には、股関節形成不全、環状線機能低下症、てんかん、陰睾、白内障、進行性網膜萎縮、聴覚障害などなど様々です。

遺伝的疾患を持つ障害犬が生まれる可能性が高いのは、
近親交配だけではなく、特定の毛色同士の犬を交配させた場合もある
ようですね。
ある毛色どうしを交配させることにより、致死的なものとなることがあるようです。


例えば、ダックスフンド
毛色は「ブラックタン」「クリーム」「レッド」「ダップル」「チョコダップル」「パイボールド」などと、多彩な毛色があります(知らなかった!)
そして、その中の「ダップル」は、毛色を決める事に関与している「マール遺伝」というものを必ず持っており、その「マール遺伝」は疾患の情報や、胎児の時の神経形成などに深く関与していると言います。

なので、ブリーディング業界では
「ダップル同士の交配はタブー」「ダップルと単色との交配は好ましくない(子供に遺伝的疾患が生じる可能性がある)」
というのは常識なんですって。
けれども、ダップル的な白い斑点の多い、まだらの変わった毛色を出そうと、悪質業者はダップル同士を掛け合わせたり、近親交配させたりするとのこと…。

こうやって心ない作為によって生み出された、白色の多いアルビノ的な毛色は「致死の白」と呼ばれるそうです。
(*毛色を薄くする、疾患の情報を含む遺伝子を持つ「白」という意味で、犬の「白色」全部がそれに相当するという意味ではありません)

他にも、オーストラリアン・シェパードがあげられます。
毛色はブルーマール、レッドマールとブラックまたはレッド地で、白と赤胴色の斑が入るものがあるそう。
その中の「ブルーマール」という毛色同士の犬を交配させると、難聴や小眼球などの障害を持った子供が生まれる可能性が高いそうです。
けれども、悪質業者は希少で高価なブルーマールの子犬を得るために、この毛色同士を交配させる…んですって。


調べてみると、正しくブリーディングをしようと思うと、相当な知識と苦労が必要なようです。
犬の遺伝的歴史(?)は何と人為的なことだろうと、人間の操作が入ったものなのだろうと…、いうことが改めて分かりました。

もともと、今の犬の歴史は人為的なんです。人間が共存しやすいように作られていったんです。
ただ現在では、
営利目的ではなく、純粋に純粋種を保存していこうとする誠実なブリーダーさんもいる一方で、お金儲けの手段として行っているブリーダーが多く存在する。。

この人為的な営みの中の、逸脱行動としての悪質なブリーディングを根絶せねばなりません。
悪質業者の金儲けの手段にならないように、飼う側も上記の事を知っておかなければならないと、感じました。

また、人が関与している犬の歴史、障害犬、不幸な犬のことを勉強すれば、安易に「お家で是非子どもを生まそう」とは到底思えないはず。
安易な「自家繁殖(バックヤード・ブリーディング)」は行うべきではありません。



−−−−−−−−−−関連記事−−−−−−−−−−
・「Living with dogs 2003/8/30 遺伝性疾患を考える
・「Living with dogs 2006/6/20 クローズアップ現代を見て
・「Living with dogs 遺伝性疾患

・詳しい遺伝子についてのお話は→緋佳さんの記事「犬の毛色と繁殖について」
・犬と人についてのお話→亜貴子さんの記事「増える障害犬について」

・白いオーストラリアンシェパード 白雪ちゃんのサイト「ぷうにぃ わんわん」


ニックネーム ai★ai at 19:07| Comment(4) | TrackBack(2) | Pets SOS!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。こんばんは!!

ブログを見て、私も同じ意見です。最近、カラーの珍しいワンコたちを飼う人がとても増えていますね。理解に苦しみますが・・・。そんな障害犬のこと何も知らないでダップルがいい!!とかクリームがいい!!とかブルーマールなどなど言う人が増えれば増えるほど、悪徳ブリーダーが増えてる気がします。


犬を飼う側の人たちに、もっと犬のことを知って欲しいと思います。

モティちゃん11才には見えないくらい若いですね(^・^)毛艶もとってもきれい!!
Posted by ぺぺまま at 2006年06月21日 21:30
−−−−−−−−−−お返事です−−−−−−−−−−

【*ペペままさん*】
初めまして、書き込みありがとうございます♪

ファッション感覚で、「珍しい毛色だから欲しいなぁ〜」「人が持っていない色だから」っていう人が、…。いるんですよね…。本当に、おっしゃる通り、理解に苦しみます。。

モティはなかなか気は若いシニアワンです。。今は毛が抜けて…毛の艶は悪いですから…早くシャンプーをしたいです…(でも、モティさんはシャンプーが苦手)。。

またいらしてくださいね♪
Posted by ai★ai at 2006年06月21日 23:42
こんにちは、はじめまして。ぷぅままの掲示板から来ました。
ちょうど私もこのことについて記事を書いたので、
よろしければトラックバックをさせていただきたいのですが、どうでしょうか?
Posted by 亜貴子 at 2006年06月22日 00:38
−−−−−−−−−−お返事です−−−−−−−−−−

【*亜貴子さん*】
はじめまして♪
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Posted by ai★ai at 2006年06月22日 01:53
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増える障害犬
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Weblog: miyukichin' mu*me*mo*
Tracked: 2006-06-21 22:41

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